研究内容
アジア太平洋の熱帯・亜熱帯島嶼域の生物多様性は著しく高く、そこには多くの固有種も含まれるため、古くから多くの博物学者の関心を集めてきた。しかし、その多様化の具体的な歴史やメカニズムについては、詳しく理解されているとは言い難い。多様性生物学分野では、琉球列島を中心に、アジア太平洋の熱帯・亜熱帯島嶼域における生物多様性の実態をより正しく認識するため、主として魚類、爬虫/両生類、および被子植物を対象に、基礎的な分類学的研究を進めている。また、単一種内の集団構造や繁殖生態、ならびに種間/集団間の形態的・生態的変異などに関する調査・実験も行い、熱帯・亜熱帯島嶼域における生物の多様化の動的な側面についても研究している。さらに、それらと並行して系統進化学的分析も行い、その結果を種内/種間変異の実態や古地理仮説と照らし合わせながら、多様化をもたらした内的/外的要因の特定を試みている。
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熱帯のメダカは日本のメダカ(右上)より多様かつ派手
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分布調査中に発見された希少種ミヤコカナヘビ
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西表島でイラクサ科キミズ属の不明種(Elatostema sp.)を発見
メンバー
役職 | 氏名 |
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教授 | 山平 寿智 |
准教授 | 戸田 守 |
准教授 | 内貴 章世 |
准教授(併任) | 木村 亮介 |